
またひとり、一緒に夢を追いかけている仲間が散っていった。
今までに背中に背負ったものの重みでか、久々に会った友の背中は少し丸まっていた。
でも、晴れやかな顔で言いやがった。
『俺の分まで頼むわ!』
ふざけんなよ…
好きな女を幸せにしてあげたいから?
たったひとりの大事な女さえ愛せないやつが、自分の大きな夢なんて叶えられやしないから?
ふざけんなよ…
そんなに大事な人がいるんなら、その人のためにも夢を叶えようと頑張れよ…
そんなに大切な女なんやったら、自分を守る盾に使うなよ…
なんで、皆、夢を諦める道具に愛する人を利用するねん…
ほんまは自信がなくなっただけやろ!
ほんまは見えないものを追いかけ続けることが怖くなっただけやろ!
なぁ、違うんか?
ほんまはまだ諦め切れてないんやろ?
自分のたったひとつの夢を、簡単に人に託すなよ…
自分のたったひとりの愛する人を、夢を諦める道具に使うなよ…
『俺の分まで頼むわ…』
ふざけんなよ…